意地悪な君の恋の仕方





「ねえ!これ、どーゆうこと!?ねえ!翔太!」



「わっかんねえよ!」




偶然じゃなかった。



その言葉が私たちに与えた衝撃は大きかった。




偶然じゃなかったなら…慎ちゃんは私たちに会いたくてわざわざ来たことになる。



翔太も知らなかったなんて…




「とにかく、続き…」





そこからは声には出さず、黙って二人で読んだ。





「…なんだよ、これ……」




隣から聞こえてきた怒ってるような、悲しんでるような翔太の声



でも、どんな顔をしてるか分からなかった





「…なくなよ、千晶……」





「……っ、だっ、て…」





涙が溢れて止まらない。




だって、私のせいで慎ちゃんは苦しんできたんだ…




私のせいであの時翔太にも悲しい思いをさせてしまった…





ねえ、私生まれてきてよかったのかな。




そう思ってしまう。