意地悪な君の恋の仕方




「…千晶、翔太へ


こうして二人に手紙を書くのは初めてだよね。
そりゃそうか、俺が書くのは別れる時だけって決めてたもんな。

千晶、泣いてる?
翔太は千晶の隣にいるんだろう。
ごめんな。


今日はあの日の話をしようと思います。





………あの日、光が落ちたのは事故じゃない。




俺が…突き落としたんだよ…



言い訳する気はありません。


千晶を獲られるのが怖かった。



みんなが俺から離れていくのが怖かった。



でも、今は思うよ。




二人が俺から離れていくのはしょうがない。




だって…




…俺たちの出会いは偶然じゃなかったから…?」