意地悪な君の恋の仕方




きっと渋滞してて時間通りに来れないだけなんだって



慎ちゃんだって話ずらいことだもん。



ちょっとぐらい逃げちゃうよって




でもなんだかんだ言って慎ちゃんは必ず来るんだって




そう思いながら待ってた方が楽だったかもしれない。




「ごめんね?慎じゃなくて」





そこにいたのは美沙ちゃんだった。





「ど、どうしたの?」




それしか言葉が出てこなかった






「これ、慎から。」




そう言って差し出された白い封筒。




翔太が震える手で受けとる





「私、帰るね。それ届けに来ただけだからさ」





私と翔太は頷くことも出来なくて…



美沙ちゃんは心配そうに帰っていった。