「ん」




そして私にジュースを手渡してくる




さらにぬるくなって返ってきた炭酸ジュース




「私は…私も、誓います!絶対逃げない。それのせいで何かを失うことになっても、絶対逃げない。藤宮光の前で笑うためにも、全部を知るためにがんばります!思い出してもらえなくても、藤宮光は藤宮光だもん!全てが終わったら気持ち、伝えます。」




もやもやした気持ちも、泣きたい気持ちも、全部全部吹き飛ばすようにジュースを振る




そして、翔太に渡す



「よし、立ち止まったり止めたくなったときはこれ飲もうぜ。これ開けた瞬間に誓い思いだそう。じゃあ、いくぞ!!!」





プシュっという音と共に溢れだした炭酸ジュース




あろうことか翔太は開けてからもジュースを振って




二人で濡れて、ベタベタになって、




「「ぶははははははは!!!!!」」




ペタリと座り込んで爆笑した





この瞬間、私たちの誓いがスタートした




もう、逃げないよ。




「……はぁ、翔太、慎ちゃんに会いに行こう」





「おう」






逃げないから、逃げないでね。




慎ちゃん。