あまりの衝撃に反発する気力もない
ここでいつもみたいに言い合いしなきゃ、彼女にされちゃう!!!!
そう思って口を開くと…
「…っんぐ!?」
大きくて男らしい手に口を塞がれた。
「みなさん!俺、千晶先輩と付き合うことになったんでよろしくお願いします!」
にこにことしながらそう言い放った藤宮光
私の口を塞いでいるのが見えないように少し陰に隠しながら、爽やかに微笑んでいる。
「おー。千晶面倒だけどよろしくなー。」
漫画から目も離さずにそう言った翔太。
「へー。千晶と光ねぇ。傷つけんなよー?」
ニヤニヤとしながら私たちを見た慎ちゃん。
「藤宮と千晶はなんだかんだであってると思う」
信じられないことを言った美沙ちゃん。
「お、お似合いです!!!!お幸せに!!!」
なぜか顔を赤くしている菜々子ちゃん、
「いやぁぁぁぁ!!!光くぅーん!!!」
悲鳴を発するクラス女子。
「嘘だといってくれええええええ!!!」
発狂するクラス男子。
も、もうどうなってるのよ!!!!
「これで公認っすね。千晶先輩?」
にこにこしている藤宮光
「ん、んぐ!」
私は普通に恋愛したいだけなのに!!!!!