「…二人がコンビニに行って、慎ちゃんと美沙ちゃんが一旦帰るって言って帰って…。私は寝てる藤宮光に素直に話しかけてたの。」




その内容は恥ずかしすぎるから黙っておこう




二人はいつのまにか私と同じ視線になるようにしゃがんでくれていた





「そし、たら目覚めてね?ナースコールを押して、二人を呼びにいこうとしたら手を掴まれて…」




あぁ、やばい。




また泣きそうだ





「あんた、だれ?って…」





そういい終えたとたんに溢れだした涙





藤宮光はすぐそこにいるのに、どこか遠くへ消えてしまったような気がした





「…んにやってんだよ、光…」




翔太はそう言うと立ち上がって走り出した





「…翔ちゃん!!!!!…もう、光くんに怒っても仕方がないのにね」




菜々子ちゃんはそう言うとそっと私を抱き締めた





「…がんばろうね」





大丈夫でも、がんばれでもないがんばろう





私には一番暖かく響いた