「光!!!!光ってば!!!!」
「いっっっ!!!!」
コンビニの前まで来たとき、腕に激痛が走ってようやく冷静になれた
ヒリヒリと痛む手首を見ると爪を立てた痕
確かに美沙先輩の言葉なんて全然聞いてなかったけど…何もここまでしなくてもいいだろ
早く花火を買って帰りたいのに足止めをされたあげく、気まずい状況にイラッとして美沙先輩を見た
美沙先輩は腕を擦りながらうつむいている
その腕は赤くなっているように見えた
…あ、俺が掴んできたからだ
真っ白な美沙先輩の腕に浮かぶ赤い痕に胸が痛む
酷いのは俺だ…
「美沙先輩、すいません」
俺の言葉に美沙先輩は少し微笑んでくれた