意地悪な君の恋の仕方





その柔らかな表情に逆に寒気を感じた



同じように感じたらしい翔太先輩と目を合わせる



次はなんだよ…



そう思ってぎゅっと目をつぶると…




「…みんなそろそろ飽きたでしょ?だからこれで最後にしようよ。その代わり俺二個命令してもいいー?」




明るい声でそう言った慎先輩




丹田千晶は何回やってもたぶん慎ちゃんが王様だからいいよ、と半分呆れて言っていた



美沙先輩も菜々子先輩もそれに頷いて




俺と翔太先輩も仕方なく頷いた。




「よし、じゃあまず1つ目ね」




ごくり、と唾を飲む音が聞こえた





「三番さんは五番さんに言いたいことを言うこと。」





俺は四番…誰だ?




そう思っていると




ガタガタっっ




隣から物音が聞こえた





「…翔太先輩?」




隣にいる翔太先輩の手に握られているのは三番の数字




…ってことは





「…翔ちゃん?早く~」





五番の数字を持つ菜々子先輩が不思議そうに翔太先輩を見ていた