意地悪な君の恋の仕方





それから中に入ると慎先輩はいつも通りで、丹田千晶も翔太先輩もいつも通りバカやってて



美沙先輩と菜々子先輩は何か企んでるのが丸わかりだったけど、楽しい時間を過ごすことができた。




夜もふけたころ




「…さてと、そろそろ恒例のアレをやろうか」


「…あれ!もうそんな時間かー」





棒読みの美沙先輩と菜々子先輩が何かを言い始めた



「え~?またやるの?今日はよくない?」




丹田千晶はそのことに気付いてないのか普通に会話をしている。




慎先輩も翔太先輩も内容を知らないのか不思議そうにしていた。




「じゃっじゃじゃーん!」




にこにこしながら菜々子先輩が取り出したのは…




「…割り箸?」





「ぴんぽーん!光くん!!!君は頭がいいね!」




誰か酒飲ませた?って思ってしまうほどハイテンションな菜々子先輩





「割り箸で、大人数…お前は頭がいいからそろそろ察しがつくだろ?」




挑発するように笑う美沙先輩に俺も笑い返す




これだけヒントもらって分かんないわけないだろ?





「…王様ゲームっすか」