「千晶ちゃーん!」




後ろから聞こえた声に振り返る




「ちょっと!なんで藤宮光がいるのよ!…っていうか、ビキニは?」




そこにいたのは私服の二人



「もう夏は終わった。海には入れんだろ。千晶も着替えておいで」




…たしかに、もう夏は終わったよ?



よくよく考えればもう海に入るには寒い




…けど、ビキニを私に着せたのはあなたたちだよね?





「…まさか、」





1つの考えが浮かんだところで、翔太と慎ちゃんの声が聞こえたから慌てて部屋に入る




「千晶ちゃんのために服用意してあるからそれきてね?」




外から聞こえてきた言葉に、ハンガーにかけられた目の前の服の存在の理由がわかった




…わかったけどさ




「…私スカートとかはかないんですけど…」





スカートと言っても足首まで長さがあるマキシマム丈のワンピース



これもなぜか白だった




「…ったく」





着たくないけど、私の服が見当たらないので仕方なくそれを着る




「…はぁ」






そして部屋を出た