意地悪な君の恋の仕方





「…千晶ちゃん!可愛い!!」




いや、そんな菜々子ちゃんが可愛いです。




そんなことを思っていると、鳴り響いたインターホン




「…他に誰か来るの?」




美沙ちゃんの方を見ると




「…悪い、千晶。私は今から菜々子に髪をやってもらうからでてくれるか?その格好のままでいいから」




そういって無理やり部屋から出された。





「…このままでいいって、私ビキニなんですけど…」



そうは言っても、着替えは部屋のなかだから取りにいけない




頭を悩ませていると、ピンポンともう一度インターホンが鳴った





「…う、海のそばだもん!ビキニでいてもおかしくないよね!!!!」





自分で言い聞かせるようにして、ドアを開けた。






「…え?」





どちらさまですか!?とうつ向いて言おうと思ってたのに、その声に顔をあげずにはいられなかった






「…千晶、先輩?」




「…藤宮光…」