…どれくらいの時間がたっただろうか
「よし!完成!」
すぐ横から菜々子ちゃんの声が聞こえて目を開く
さっと出された鏡に映っていたのは…
「…だれ、これ…」
「…千晶だよ」
そこに映っていたのは、薄く化粧をした私
本当に薄いのに、まるで私じゃないみたいだった
「ありがとう、二人とも」
私を元気付けるためにやってくれたのかな?
その気持ちが本当に嬉しい
…嬉しいけど
「…なぜビキニ?」
お風呂場で着替えさせられた時から思ってた。
菜々子ちゃんの荷物からでてきた新品のビキニ
白くて、かわいいフリルがあしらってある
ぱっと見は下着に見えるほど…
「…私たちも着てるんだからいいだろ」
その言葉に二人を見る
美沙ちゃんは黒いシンプルな水着で、色白の肌と長い足がより際立っていて
菜々子ちゃんは薄いピンクにフリルがたくさんついたビキニで、菜々子ちゃんの可愛らしさが全面に出ていた
…ふたりとも、細いし可愛い
それに比べて…と自分の体を見てがっかりとしている間にくるくるに巻かれたポニーテールが
菜々子ちゃんによって完成していた

