綾斗「去年までは、帰ってこれると思ってた、でもよく考えれば親父の会社はアメリカにあるまま。結局アメリカに行かないと行けないことを分かっていながらも、気づかないフリ…をしてた。」
雄「でも、高校卒業までくらい、日本にいてもいいだろ。」
綾斗「俺もそう思ってた。でも…。」
奏「で…も?」
綾斗「実際アメリカで会社のこといろいろしてきて、色んなこと任せてもらううちに俺がしないといけないことの重大さを気づかされたっていうかさ…。
はっきり決めた。もう俺は会社を継ぐ決意をした。
だから、日本には休暇のような形できたんだ。二週間後には、もう戻る。」
この言葉に俺も、ここにいる全員。
黙って聞くしかなかった。

