学校まで向かう途中に通る、中心に大きな池がある公園。 そこのバス停に止まるたび、斎藤さんは目を輝かせ、公園の風景に夢中になっている。 いつか衝動的に降りてしまうんじゃないかってくらい身を乗り出して、とても興味津々に。 そんな斎藤さんを見ていると、こっちまで楽しい気持ちになってくる。 教室では見せないあどけない顔を見ると、自分だけが知っているという優越感にひたれる。