手を振りながらこちらに駆け寄ってくる吉永君。

「おはよう」

「お、お、おはよ」

まさか。

ありえない。

これは夢だ。

うん。そうに決まってる。

「良かったら一緒に公園歩こう」

「え?」

「斎藤さん、いつもうらやましそうにバスからこの公園見てたよね。いつか一緒に歩きたいって、ずっと思ってた」