私はほとんど吉永君のことを知らない。 それでも好きになった。 私の知るかぎりの吉永君に、恋に落ちた。 この気持ちこそが恋で、特別で、思い違いの青春なんかではないと今は信じることが出来る。 このままじゃいけない。進めない。先が見えない。 道しるべなんてどこにもないから、自分の足で進んでいかなきゃ何も変わらない。 とりあえず何かを変えることから始めたい。