ボクのモノになって



校長先生が小さな咳払いを

1つして話し始める。

「新任の先生の紹介やら
なんやら、始業式でありますゆえ
園田君も何か短い自己紹介、
考えておいて下さいね?」

「は、はいっ!」

「それから須々木君は
厄介で騒ぎをいつも起こす
ダメな教授なので、園田君、
君を信じて任せますからね。
頼みましたよ。」

え…。

全部、僕任せなんですか??

「校長、それはないっすよ。
ちゃんとやってんじゃないすか。
講義っしょ?
生徒に向かって何かしゃべりゃ
講義なんだから。」

「…何かって、須々木教授
何話してるんですか?」

僕は須々木教授が

すごく適当な講義をしてそうで

心配になる…。

「そりゃ、来てみりゃわかる。
じゃ、お前、始業式頑張れ。
俺は出るのめんどいから
国語科研究室で寝てる。」

…あぁ適当人間なんだこの人。