ボクのモノになって



国語科研究室の前で

手を合わせて

ふぉっふぉっと笑う

まるでサンタさんのような

白髭のお爺さんがこっちに

やってきた。

「ふぉっふぉっふぉ。
須々木君。この子が今日から
君の助手。
園田かえで君だよ。」

「こ、こいつが
言ってた助手!?
いらないっつったじゃないすか!」

この白髭のお爺さんは

誰なんだろうか…。

とても優しそうだが

事情のわからない僕は

呆然とただ見つめる。