「────…ま! …お嬢様!」 「はっ! うそ、ねてた…?」 「着きました。」 苦笑いをして言う益森さん。 益森さんが頷いた。 …多分、降りろってことだよね? 車の中に掛かっているカーテンをそっと開けて外を確認してから、 「よしっ! 行ってきますね♪ ありがとうございました!!」 そう言ってから車を降りた。 それから、益森さんの運転する車が見えなくなるまで見送った。 ────~…