──翌日。

俺は、父親と一緒に神奈川を出た。

誰にも別れを告げずに…。



健斗には俺専属の執事を頼まない事にした。

メアドもケー番を消して
健斗の住所が書いてあるもの全て燃やした。
俺が住んでた所の思い出も…。


…健斗の存在自体を忘れ去る事にした。


愛來にはメールで別れた。

メールの履歴と電話の履歴を消して
思い出となるアルバムも捨て
愛來のケー番は消して
愛來のメアドを迷惑メールに登録した。



愛來の存在を否定する事にした。




もう、過去を振り返らずに生きていく。

そう決めたんだ。



健斗…愛來…

いつか。


会えるといいな。