──翌日。 「愛來、はよ。」 「充…。」 「お前…どうした。」 「充…知らない、の?」 そこには 目を真っ赤に腫らしている愛來がいた。 訳が分からなくなって、愛來にきつく言い放った。 「何をだよ。」 「健斗が…健斗が…うぅ。」 「健斗がどうしたって言うんだよ。」 「いなく、なっちゃった…。」 は? 健斗が? 嘘、だよな? 「まさか!アハハッ! 嘘をつくならもっとマシな嘘をつけよ。」 「嘘なんかじゃ…ない、もん。」 「ま、さかな!あはは…。」