有「記憶がないとは?」


龍「頭にきすぎて、無意識だったんだよ」


優「じゃあ、廉たちが止めてたのもやっぱり聞こえてなかったんだ」


龍「止めてたのか?」


優「廉がもうやめとけって止めてたよ」


龍「…知らねぇな」


有「そんなになるとは余程ですね。今までそんなことなかったのに」


春「優梨さん絡みだからでしょう」






突然、岸野が口を開いた


岸「俺、を……どうす、るつもり…だ」


顔が腫れて上手く喋れないのか


見るだけで痛々しい


「口を慎め」


部屋にいた男の人が口を開く


龍「かまわねぇよ。…お前らはこの街を出ろ。そして2度と優梨に近づくな。春樹、あとは任せる。」


春「承知しました」


有「若、あと二人はどうしますか?」


龍「こいつと同じだ。この街から出せ」


有「承知しました」


有田さんは電話を掛け始めた


龍「優梨、こいつらに言いたいことあるか?」


優「美奈のことで聞きたいことが1つあるんだけど」


龍「じゃあ、聞いとけ」


岸野が座っている檻の前まで行き


優「美奈をあんたらの倉庫に連れていったやつらはなんて名前?」


岸「…前川、佐野…河井……だ」


優「そう、ありがとう。」


それだけ聞いて龍毅のもとへ戻る


龍「そいつら探すか?」


優「うん。昨日の件の処理は烈に任せたでしょ?」


龍「あぁ」


優「なら、烈に聞けば分かるはず」


携帯を出して烈に電話をかける


烈〈 どうした? 〉


優「夜蝶の前川、佐野、河井って3人、倉庫に連れて来れる?」


烈〈 あぁ〉


優「じゃあ、今日行くから」


烈〈 分かった 〉


優「じゃあ、よろしくね」


電話を切る