『チカ、声が出なくて残念だったな。これでお前は最後まで走らなくちゃ…だな』 や、やっぱり--- 今だ涙目で笑っているレイをキッと睨みつけたけど、それさえも面白かったのか空中で笑い転げだした。 む、ムカつく~ッ! 笑い死んでしまえ!! 「大西さん、どうしたの?」 「………」 左横から三上先輩の声が聞こえ、急いで先輩に顔を向ける。 そして首をフルフル振りながら何でもないですと言いたくて、ニコリと微笑んだ。 そんな私に微笑み返してくれた先輩はまた、前に視線を戻すと黙々と走る。