「別にいいよ。僕は帰り逆方向だから、
細川さん、水野君に送ってもらったら?」
「え…」
なんでそんなこと言うの?
私は神田君と帰りたいのに…。
すると水野君はニッコリ笑顔で
「いいの? じゃ遠慮なく。
麻実ちゃん、帰ろっか。」
そう言って手を繋いだ。
「え、あ、うん…」
チラリと神田君の方を見るも、神田君は私に背を向けて歩いていた。
「麻実ちゃんの家、こっちだよね。
俺の家と結構近いや。」
「そう、なんだ…」
こうして、なぜか上機嫌の水野君と神田君と帰れなくて落ち込んでる私は一緒に帰った。
メニュー