「うん、まあね。」 私がそう答えると恵斗君は、 「じゃあ、一緒に帰ろ。」 と言った。 「うん、いいよ。」 そう言って私は恵斗君と帰ることになった。 ❇︎ 「ねえ、確か麻実ちゃんって神田君と付き合ってるよね?」 突然の質問に戸惑いながらもなんとか答える。 「え、う、うん。付き合ってるよ。」 すると恵斗君はニヤリと笑った。 「じゃあさ、ケンカとかしないの?」 「け、ケンカ? しないけど…」 私がそう言うと恵斗君は、 「そうなんだー。」 と呑気に笑った。