「それより、なんで僕が部屋にいるかわかる?」



「えっと…わかんないや。」


少し考えてそう言うと神田君はため息をついた。



「今日は何日?」


「…? 7月30日だよ?」


「今日はなにがある?」


「……?」



今日なんかあったっけ?そう思っていると神田君は立ち上がった。



「か、神田君、どこ行くの?」


「細川さんは僕と夏祭り行きたくないみたいだから帰る。」


…夏祭り? そういえば今日だ…!
それで確か夏休みに入る前、
「夏祭り一緒に行こうね!」
って言った気が…。



「わーわー! 神田君ごめん!
夏祭り、行きたい!」



すると神田君はフッと笑って、



「細川さんならそう言うと思った。」



そう言ってまた座った。