「あのさ、さっきから抱きついたりしてるけどそれ、どういう意味かわかってる?」



「へ? わかんなーーんっ」


わかんない、と言おうとしたら神田君にキスされてしまう。



「わかった? そういうことをするってことはこういうことになるの。」



そう言ってニヤリと笑う姿に見惚れてしまう。



「さ、そろそろ細川さんにも構ってあげようかな。」



神田君はそう言って本をしまった。