本を読み進める神田君。
つまらない私。
せっかく、神田君の家にいるのに…。
あ、そうだ、イタズラしちゃえ!
そう思い神田君の肩をツンツンと指でつついてみる。
でも無反応の神田君。
うーん、じゃあ次は…
ギューと神田君に後ろから抱きつく。
それでも無反応。
うぅ、なんで反応してくれないの?
「神田君のバーカ。」
私がそう呟くと神田君はため息て読んでいた本を机に置いた。
「バカはどっち?」
そう言って私の手首を掴む神田君。
なんとなく、危険な感じがするから逃げようと神田君の手を振り払うーーでも振り払えない。
これが男と女の力の差…?
こういうときに思い知らされてしまうから嫌だ。