「……。」



私が黙ってると神田君は続けた。



「だけど明らかに変人、不審者、警察に通報されてもおかしくないのに、

こんなに可愛くなっちゃってさ。」



そう言って私の服を指す神田君。



「…っ!」



一気に顔に熱が集中する私。


「か、か、神田君のバカ!
もう部屋入るからね!

お邪魔しまーす!」



「ん。俺の部屋、2階の1番奥の部屋だから。」



そう言う神田君の声を聞いて、2階の奥の部屋へ。



「お邪魔します。」



一応、神田君の部屋に入る時も言っておく。


部屋はその人の性格を表すって言うけど、神田君の部屋はシンプルで綺麗だった。


神田君の部屋に見惚れてると神田君も部屋に来た。


「適当に座って。」


「あ、うん。」


とりあえず私は座る。



「じゃあ、僕、本読むから。」



そう言って読み始める神田君。


って、えぇ⁉︎
本読んじゃうの? 神田君。

せっかくのおうちデートなのに、
意味ないじゃんかぁ…。