でも神田君は、めんどくさそうだった。 「えー、俺は嫌。だって混んでるじゃん。」 確かに観覧車は1時間待ちとかだ。 でもさぁ、乗りたいもんは乗りたいよね…! すると神田君はため息をついた。 「あのさ、僕はあんなことに時間を使いたくないわけ。 それに僕は観覧車に乗るより、明日細川さんが僕の家に来てくれる方が嬉しいんだけど。」 そう言ってポンと私の頭に手を置く神田君。