冷酷王子はイジワル男子




「で? 大丈夫ー?」


そう言って神田君は私の背中をさすってくれる。



「大丈夫じゃないに決まってる!
気持ち悪すぎるよ…。」




すると神田君は少し考えるようなそぶりを見せた後、



「ーーんっ!」




私にキスをした。




でもそれは一瞬の出来事のようで、
キスされた、と気づいた時にはもう終わっていた。



「か、か、神田君⁉︎ 」



突然のことに完全ビビってる私。




「今、何した…」



すると神田君は表情一つ変えずに、



「何って、キス、だよ?」



と言った。



「な、なんでキスなんか…」



「したかったから、した。悪い?」



いや、悪くないけど、でも…でも!



「突然したから驚いた…」



すると神田君は、



「んー、じゃあ、キスするって言ってからしなきゃいけないの?

めんどくさいんだけど。」



「いや、言わなくていいけどさ。
それより、なにか乗ろうよ!

ジェットコースター、コーヒーカップ以外で!」



私がそう言うと神田君は苦笑いしてたけど、了承してくれた。