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「う、うぅ…気持ち悪…」
コーヒーカップから降りた後、
すぐ近くにあるベンチに座る。
私の予想通り、コーヒーカップは注目の的で、終わった時にはなぜか拍手をもらった。
…それはいいけど。
とにかく気持ち悪いんだけど…!
もう私はダウン。
でも回した張本人はケロッとしている。
神田君、恐るべし…。
それでも意地悪な神田君は
「じゃあ、ジェットコースター、行こうか?」
なんて満面の笑みで言ってくる。
気持ち悪いからジェットコースター乗りたくないのに。
「神田君のバーカ!
神田君なんて、大っ嫌い!」
私がそう言うと神田君は、
「それは困ったな。
細川さんに嫌われちゃったな。」
と全然困ってなさそうに言うから余計にムカついた。

