冷酷王子はイジワル男子




❇︎



「う、うぅ…気持ち悪…」



コーヒーカップから降りた後、
すぐ近くにあるベンチに座る。



私の予想通り、コーヒーカップは注目の的で、終わった時にはなぜか拍手をもらった。



…それはいいけど。
とにかく気持ち悪いんだけど…!



もう私はダウン。
でも回した張本人はケロッとしている。


神田君、恐るべし…。



それでも意地悪な神田君は



「じゃあ、ジェットコースター、行こうか?」



なんて満面の笑みで言ってくる。



気持ち悪いからジェットコースター乗りたくないのに。



「神田君のバーカ!
神田君なんて、大っ嫌い!」


私がそう言うと神田君は、



「それは困ったな。
細川さんに嫌われちゃったな。」



と全然困ってなさそうに言うから余計にムカついた。