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「次の方どうぞ〜」
従業員の声で私と神田君はコーヒーカップに乗り込む。
すると神田君はコーヒーカップのハンドルを持って言った。
「僕が回していい?」
その言葉にOKする私。
だって私、コーヒーカップのハンドル回すの好きじゃないもん。
すると神田君はニヤリと笑った後、
ハンドルを回し始めた。
ーー思いっきり。
だからコーヒーカップはものすごい速さで回ってる。
「ぎゃーーーっ! 神田君っ! ダメ!
速いぃぃぃぃぃぃ!」
速すぎて周りは見えないけど多分、注目の的だろう。
てか、コーヒーカップってこんな乗り物?
ちがうよね?
「かぁぁんだくぅぅぅんっ!」
私がそう叫んだところでコーヒーカップは止まった。

