冷酷王子はイジワル男子




❇︎



「次の方どうぞ〜」


従業員の声で私と神田君はコーヒーカップに乗り込む。


すると神田君はコーヒーカップのハンドルを持って言った。



「僕が回していい?」



その言葉にOKする私。


だって私、コーヒーカップのハンドル回すの好きじゃないもん。


すると神田君はニヤリと笑った後、
ハンドルを回し始めた。
ーー思いっきり。



だからコーヒーカップはものすごい速さで回ってる。



「ぎゃーーーっ! 神田君っ! ダメ!
速いぃぃぃぃぃぃ!」



速すぎて周りは見えないけど多分、注目の的だろう。


てか、コーヒーカップってこんな乗り物?


ちがうよね?



「かぁぁんだくぅぅぅんっ!」




私がそう叫んだところでコーヒーカップは止まった。