冷酷王子はイジワル男子




❇︎



「ねえ、もう一回ジェットコースター乗ろうよ!」



私がそう言うと花ちゃんはため息をついた。



「私は嫌よ。もうこれで何回目だと思ってるの?」



山本君は、



「細川さんごめん、俺もパス。
少し酔ったわ。」



と言った。



…確かに、これで5回目だけどね?
でもでも、それくらい普通だよね?



「えー、いいじゃん! 乗ろうよ!」



私が駄々こねると、花ちゃんは呆れたように、



「もう嫌。そんなに乗りたきゃ、1人で乗れば?それか神田君と乗るか。」



と言った。



その言葉を聞いて私は神田君をターゲットにすることにした。

それと同時に思いついたことがあった。