「か、神田君…?」


戸惑いの声を上げるも見事にスルー。
そして神田君は、


「こいつは俺の彼女だから、
近づかないでね?」



と言った。



…うん、神田君の1人称が僕から俺に変わったことは気にしないでおこう。



そ、れ、よ、り!
彼女って言ってくれたよね? 今!
超嬉しいんだけど!



そう1人でニヤついてると、神田君に


「ニヤニヤしないで。気持ち悪い。」



と言われてしまった。


気持ち悪いって…
普通、彼女に言うか?




「ふーん? 悠斗に彼女かぁ。」



なにか意味ありげに呟く山本君。



そんな山本君を神田君は睨みながら、


「悪いかよ。」


と言った。