「細川さん声に出てるよ。面白いな。
生き別れた兄弟とかじゃないからね?
俺らは、親友なんだ。」
へー、山本君、私のこと苗字呼びだぁ。
チャラそうだから名前呼びされると思った、なんて勝手な思いは置いといて。
それより、親友⁉︎
あの、友達作らない、自分から距離置く感じの神田君が親友ですと⁉︎
「しん、ゆう?」
「そ。親友。 な? 悠斗。」
そう言って神田君に抱きつこうとする山本君。
そんな山本君を神田君は、
「抱きつくな、尚也。気持ち悪い。」
そう言って振り払っていた。
てか、神田君も名前呼びなんだ。
よっぽど仲良いのかな…?
すると急に山本君は真面目な表情になった。

