「とりあえず早く家に行くよ。
僕だって早く帰りたいんだから。」
そう言って早歩きになる神田君。
じゃあ、わざわざ送ってくれなくてもよかったのに。
そう思うけどせっかく神田君が送ってくれると言ってくれたのだ。
神田君の優しさを無駄にはできない!
そう思い、小走りで神田君について行った。
「か、神田君、歩くの早い!」
必死に神田君について行きながらそう言う。
それでも足を止めない神田君。
どれだけ意地悪なの?
そう思いながら本気なダッシュで神田君の前に回り込む。
すると神田君は笑を堪えている様子だった。

