なんの本読んでるんだろ?
そう思い、神田君の読んでる本を覗き込む。
「うわー、頭痛くなりそう…」
字だらけの本は私には合わないみたい。
すると、さっき私を注意した女の店員さんが通りかかった。
うーわー、店員さん来ちゃったよ…。
しかもさっきの人…。注意されちゃうね、神田君…。
ーーでもなかなか注意される気配がない。
不思議に思い、女の店員さんを見るとなんと、神田君に見惚れていた。
…まあね、かっこいいよ? 確かに。
それは認める。
でもーー自分の仕事はきちんとやろうよ…
女の店員さんの視線は神田君に釘付け。
それに気づいた神田君は女の店員さんに近づいて行った。

