「いや、それは理由が…」
「もういいよ。行くよ。」
私が言い訳を考えていると神田君は歩き出してしまった。
「ど、どこ行くの?」
私が慌てて隣に並ぶ。
「どこって、それはもちろん誘った細川さんしか知らないよ。」
えっ…!
どうしよ…。
神田君の言葉で焦りが出てくる。
だってどこに行くとか全く決めてないんだから。
「まさか、どこへ行こうとか決めてないわけないよね?」
ーーこれは知ってるな。
私が決めてないことを知ってて言ってる。
「決めてないわけないじゃん!」
思わずそう言ってしまう。
「へー、じゃあ楽しみだな。早く連れてってよ。」
意地悪に笑う神田君。
…なんか最近思うんだけど、
神田君ってクールというより、
イジワルだよね?

