10日ーー
「神田君、待った?」
待ち合わせ場所につくともう神田君は来ていた。
なぜか不機嫌な様子の神田君。
「待った? じゃないよ。来るの遅い。」
あー、だからそんなに不機嫌…。
不機嫌な理由に納得。
だって、遅れちゃったのは事実だから。
「ごめんね〜。少し遅れちゃった。」
ここで可愛くペロッと舌を出してみる。
「へえ? 少し遅れちゃったんだ?
少し、ねぇ…。」
そう言って腕時計を見る神田君。
「待ち合わせは何時だっけ?」
「10時です。」
「んじゃ、今は何時?」
そう言って私に腕時計を見せつける。
今は…
「10時30分です…」
私がそう答えると神田君はため息をついて
「30分待たせておいて、少し、とかありえないけど?」
と言った。

