「神田君っ…神田君こそっ離れないでよ!」
ポロポロ涙をこぼしながらそう言うと神田君は優しく微笑んだ。
「離れる気ないし。」
そう言って私を抱きしめる。
「ったく、細川さん今日泣きすぎ。
…まあたまにはいいけどね。」
神田君はそう言って私の額にキスをした。
私の彼氏は”冷酷王子”と呼ばれる神田 悠斗君。
でも彼はイジワルが大好きな”イジワル男子”でした。
これから先、ケンカや誤解なんてしょっちゅうだと思う。
でも絶対私が神田君のこと嫌いになる日なんてないから。
嫌いになんてなれないから。
バカで勘違いが多い私たけど…神田君を思う気持ちは世界で一番だから。
神田君、私は君と出会えて幸せです。
冷酷王子はイジワル男子 【完】