「三山先輩とはなんの関係もないよ。
ショッピングモールの件は、
僕が女物のプレゼントを買いに行ったら、
たまたま三山先輩がいて選ぶのを手伝ってもらっただけ。
で、そのお礼として三山先輩の委員会関係の仕事を手伝ってたの。
お昼休みや放課後もその相談してただけ。」
そう言う神田君。
「でも、瞳先輩、神田君が私のこと偽彼女って言ってたって…」
「はぁ? 言うわけないでしょ。バカ。
僕は細川さんだけだから。」
そう言われて嬉し涙がポロリと出る。
「は? 細川さんなに泣いて…」
「嬉し涙なのっ…!」
私がそう言うと神田君は
「しょうがないな。」
と言って抱きしめてくれた。