怖いな、許してくれるかな?
「あ? テメェワザとだろ。」
そんなことを言う不良さん。
「違っ…」
もう涙目でその人を見る。
その人は私を見るなり態度を変えた。
「って、よく見ればカワイーじゃん。
これからどっか行かない?」
そう言って不良さんは無理やり私の腕を掴む。
「あ…すみません、行きません。」
私がそう言うと不良さんは怒ったように私を壁に押し付けた。
「あ? ふざけてんじゃねーよ。
テメェは拒否れる立場じゃねーってことわかんねーの?」
「…離してください。」
私がそう言うと不良さんは、
「あー、ムカつく。大人しくしてろよ。」
そう言って私にキスをした。
え…私、キスされてる?
そう考えると涙がポロポロでてくる。
「い…やっ…!」
不良さんを押し返すもさすが男と女、力じゃ叶わない。