屋上についた。




「で? 麻実ちゃん、なにがあったの?」



そう優しく聞いてくれる恵斗君に私は瞳先輩のことを全て話した。



話し終わると恵斗君は考え込んでる様子。



「じゃあさ、神田君を妬かせてみようよ。」



「は?」



突然わけのわからないことを言い出した恵斗君。



「妬かせる…?」


「そう妬かせる。」



うんうんとうなずく恵斗君。



「どうやって…?」



「それは俺に任せてよ。」


そう言って恵斗君はニコリと笑った。



「うーん…わかった。」



私がそう言うと恵斗君は



「じゃ、お昼一緒に食べようね。」



と言って去って行った。