「そ、それは…」
「ねえ、どうするわけ? 別れるの?」
別…れる…
それは嫌。でも、もし私といるより瞳先輩と一緒の方が幸せだったら?
やっぱ好きな人の幸せは守りたい。
でも、別れたくない。
私の自己満足のために神田君の幸せを奪うの?
ううん、それは嫌。
じゃあ…別れる…?
私がそう考えてると神田君はため息をついた。
「三山先輩のことは好きだよ。」
そう言われてビクッとする。
あぁ、やっぱ好きなんだな…
「でも、それは先輩として。
恋愛対象には見れないかな。じゃあね。」
そう言って屋上を出て行った神田君。
え、嘘…。
やった! 瞳先輩には悪いけど嬉しい。
恋愛対象とは見れないのか。
瞳先輩あんなに綺麗なのに…
そう考えてハッとする。