接客に出るとすぐに呼ばれた。
「そこのキミ、ちょっと来て。」
「はーい。」
注文が決まったのかな?
メモメモっと…
するとメモを探している手を男の人に掴まれた。
「は? どうかしましたか?」
「一緒に抜けない?」
そう言う男の人。
は? なに言ってんの、こいつ。
「すみません。人出が足りないもので…」
「えー、いいじゃん。」
それでも食い下がってくる男の人。
あー、もうしつこいな。
「離してください。」
そう言って振り払う…が、振り払えない。
なにこいつ、無駄に力強いんですけど。
振り払おうとするが全然無理。
むしろ、男の人の私を掴む手がだんだん強くなってってる気がする…
「いたっ…」
私がそうつぶやくと男の人はニヤニヤと笑いながら、
「じゃあ、ついてきてくれるよね?」
と言った。

