「ね、この映画がいい。」



映画館に着き、ファンタジー物の映画を選ぶ。



「んー、別になんでもいいよ。」



まあ、神田君は寝るだろうからね。



「じゃあ、行こっか。」



「うん。」






映画が始まった。


始まって5分くらいのところで神田君は私に寄りかかる。



あー、神田君もう寝たんだ。
てか、近すぎて集中できない!



そうこうしてるうちに映画が終わった。



「神田君、映画終わったよ?」



起こすけどなかなか起きない神田君。



「起きてよー!」



私が神田君を揺するとようやく起きた。



「ん…映画終わった?」



「うん、だから帰ろ?」



私がそう言うと神田君は立ち上がった。



「ん、じゃあ帰ろ。」



神田君に手を引かれながら映画館を出て行った。