神田君のバイト先は書店だった。
「お、神田、その子が彼女か。」
神田君のバイト先の店長に声をかけられる。
「はい。」
神田君はそう答える。
「はあ、神田は毎年クリスマスは来てくれたのになぁ…。
今年は無理矢理休みやがって…」
店長がそう言う。
ってことは…
「神田君、わざわざ休んでくれたの?」
私のために? でもなんで?
「それは…あの日、細川さんが僕をクリスマス誘ってくれた日、僕、断ったじゃん。」
「うん、そのときはバイトがあるって…」
それで私ショックだったんだよね…
一緒に過ごしたかったし。
「うん、そのときはまだバイトの予定があった。
でも細川さん、落ち込んでたからそのあとすぐバイトをキャンセルしたから。」
そう言ってプイとそっぽをむく神田君。
え…それってやっぱ私のため?
「神田君、大好きっ!」
私がそう言って神田君に抱きつくと、
「おいそこのバカップル。
そういうことは店の外でやれ。」
店長に怒られてしまった。

