あれからしばらく経って12月。
「ねえ麻実、クリスマスはやっぱ神田君と過ごすの?」
「へ? そうなの?」
「は? 知らないわよ。
でも普通はそうするわね。」
へー、そうなんだ。
「誘いなさいよ。」
ニヤリと笑って言う花ちゃん。
「え、無理だよ! 無理!」
だって、普通にめんどくさいとか言われそうだもん。
「じゃあ聞くけど、
誘わなくて後悔するのと誘って後悔するのどっちの方がまだマシ?」
花ちゃんにそう言われ考える。
誘わなかったら後悔するのは絶対だよね…
「じゃあ、誘う。」
私がそう言うと花ちゃんはニコリと笑った。
「じゃあ決まりね。」
「うん。」
神田君を誘うことになりました。