「神田君…」
「ん? なに?」
「好きっ!」
そう言って神田君をギュッとする。
「はあ、どんだけ襲われたいの、細川さんは…」
そう言ってため息をつく神田君。
「おそっ⁉︎ 」
「うん、そんな可愛いことされたら理性持たねーって。」
でも、神田君を好きなのはしょうがないじゃん…
「じゃあいつ、好きって言えばいいの?」
「細川さんはどんな時に好きって思う?」
そう言われて考える。
私が好きって思う時は…
「ずっと…」
そう、ずっとだ。
「…じゃあ好きって言わなくてもいいよ。ずっと好きなら言わなくてもわかるし。」
神田君はそう言った後、
「あと、簡単にそういうことを言うものじゃないよ。本当細川さんは無自覚だよね。苦労するよ…」
そう言ってため息をついた。
無自覚? 苦労? なんの話?
ってか、そういうことってどういうこと?
そう思ってると神田君はまたため息をついて、
「もういいや。」
とまた私にキスをした。